【遠隔点呼】25要件その②~施設・環境要件~準備するものは?
2023.3.13
皆様こんにちは!
つい先日まで寒かったのが噓かのような陽気が続いていますね。
寒さも和らぎ、過ごしやすくなってきたかと思いきやこの時期は花粉がつらいです…
さぁIT点呼.com新年2回目の更新になります。
今回も前回の【機器・システム要件】引き続き、遠隔点呼申請に必要な25要件についてお話していきたいと思います。
第2回目は【施設・環境要件】です
ここが気になる方も多いのではないでしょうか?
実際こちらの部分は、かなり厳しく運輸支局の方からチェックされる部分でもあるので、詳しく解説していきたいと思います。
①環境照度の確保
運転者の顔の表情、全身、酒気帯びの有無、疾病、疲労、睡眠不足等の状況を随時明瞭に確認できることが必要。
運転者の顔とカメラの間の照度は500ルクス程度が望ましい。
→ここで気になるのが500ルクスという単位です。
どれぐらいなのかイメージがつきにくい方も多いかと思います。
簡単に言いますと、【一般的な事務所の明かり程度】です。
そのため基本的な明るさが確保できる部屋であれば問題ないと思います。
ただし、廊下や玄関などでは明るさ不足になる場合や、雨天や曇天で著しく暗くなる場合は注意が必要です。
※500ルクスは推奨値なので上回らなければ絶対ダメではないですが、これ以下だと不適合とされる懸念があります。
②監視カメラの設置
遠隔点呼中に執行者側が、運転者の全身が映る映像を確認できることが必要。
また、運輸支局によっては運転者の携行品返却状況の確認(ロッカー等が監視カメラ越しに映ること等によって)が出来ることが要求されたこともある。(第3回申請まで)録画機能までは不要。
→こちらもかなり重要な部分となります。
執行者側が遠隔点呼中に確認できるようにしないといけないため、ライブ映像が必要となります。
録画の機能は必要としていませんが、「乗務後自動点呼」の施設。環境要件に「常時又は乗務後自動点呼実施後の確認」の旨が定められているため乗務後自動点呼の導入も検討視野に入れられている場合は録画有プランでご契約いただいた方が無難とも言えます。
③通信環境の確保
点呼が途絶しないように必要な通信環境を整えること。
→こちらはネットワーク環境を整えることです。
弊社としての推奨は、光回線かつ有線で繋ぐことです。
Wi-Fi環境ですとどうしても途中で切れてしまうことやデータ通信制限を設けている場合、 月末には速度制限等で映像が遅延することもありますので、有線の方が安心かと思います。
④通話環境の確保
運行管理者等と運転者の対話が妨げられることのないように、必要な通話環境を確保。
→こちらは遠隔点呼を行う場所の周りが静かで、運行管理者等と運転者の会話が妨げられることなく行われる必要があります。
基本的な事務所などであれば大丈夫ですが、点呼場の近くで重機が作業していて雑音が多いなどや、交通量の多い幹線道路に面している場合等は注意が必要です。



以上が遠隔点呼【施設・環境要件】です。
こちらはお客様自身で用意していただく部分となります。
ネットワークを新たに引くとなると、ある程度の時間がかかるかと思いますので、事前に確認をすることをおすすめします。
※監視カメラに関しては東海電子からご紹介できるサービスもございます。
また、照度や通話環境が確保できない場合には、点呼場所を変更するなどの対応が必要になる場合もありますので注意が必要です。
ではこの辺りで遠隔点呼25要件【施設・環境要件】を終了したいと思います。
次回は遠隔点呼25要件シリーズの最終回となります。
お楽しみにお待ちください!
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